イタリア人から学んだこと

イタリアと言えば何を思い浮かべますか?
美術館、オペラ、建築、料理、歴史、サッカー
他にも色々あると思います。
私の中でイタリアというのは料理、それもパスタのイメージでした。
大学4年生のとき、「現地でおいしいパスタが食べたい!」という理由で
3週間イタリアに卒業旅行に行きました。
初めてのイタリアは食べるものすべてが本当においしく、びっくりするようなことがたくさん起こって楽しい滞在となりました。
そこから、「いつかイタリアに住んでみたい!」と思った私は、会社員をしながらイタリア語教室に通ってイタリア語の勉強を始めたのです。
会社退職しイタリアへ
お金を貯め、勉強をして、親を説得し、
24歳のときに新卒で入った会社を退職してイタリアへ。
はじめはトスカナ―州にあるリヴォルノという港町に行き、私立の語学学校で3か月間ビギナーコースで学び、そこからサッカーの中田で有名になったペルージャという街にある国立外国人大学で学びました。
留学から帰国し、米系証券会社に勤務したあと、20代でイタリア人アーティストの日本代理店を立ち上げています。
初めて卒業旅行で訪れてから、計10年イタリアと関わってきたのですが、
その中でイタリア人から学んだとても大きなことが2つあります。

とにかくよく褒める
ひとつは「褒める」ということ。
あなたのそのシャツ、素敵ね。
そのカバン、今日の服にとても似合っているね。
こんなに美しい人に初めて出会った!
君のアイデア、天才としか思えない…
イタリア人はとにかくよく褒めます。それもかなり大げさに(笑)
はじめは慣れず、「それってもはやウソだよね・・・」と思うこともあったのですが、言っているその瞬間にそう思っていれば事実。
そして、大げさに伝えたからといって誰も悲しむことはない、それどころか言われた方もハッピー。
それならどんどん口にしようということなんだと思うんです。
イタリア人ほどの足元にも及びませんが、私も気付いた良いことは口にするようにしています。
クライアント様の素晴らしいところもすぐにお伝えしますし、私のチームメンバーも
「ゆうこさんは褒めてくれるところが好き」と言ってます(笑)
褒めることで相手の素晴らしいところを言語化でき、そこを意識した上でさらに高みを目指していける、
そしてそもそも気分が良い、と「褒める」は良いことしかありません。
心にいつもユーモアを
そしてもう一つは「心にいつもユーモアを」
これはビジネスパートナーであったイタリア人現代アーティストのSimona Costanzoが言っていた言葉です。
人間関係で起こるネガティブなことの多くはユーモアがあれば解決することがたくさんある。
真剣に取り組むことも大事だけど、常にユーモアを忘れずにいたい
という話でした。
日本人の良さとして真面目や勤勉といったことがあります。
そして、時にそのことが自分たちを苦しめることもあると思っています。
そんな時、彼女の言葉をよく思い出します。
ショート動画にユーモアを
ショート動画はまさに真剣にユーモアを追求する仕事だと思っています。
人に見てもらうには色んな形の「おもしろさ」が大事。
企業や業種によっては様々な条件でSNSで面白い発信ができないということもあると思います。
その条件の中でできるギリギリのおもしろさを実現し、届けたい人に届くショート動画を探していくことに私はとても情熱をかきたてられます。
イタリア人たちから学んだことは今でも私の中でとても大事な経験となっているのだと、こうして書いてみて改めて感じました。