ハッシュタグ活用についての誤解

先日お会いした中小企業コンサルをしている方が
「クライアントにインスタ活用をオススメしてるんです!ハッシュタグを使うことが大事ですよって^^」
と私に話しかけてくれました。

それを聞いた私は「お、、、、そうですか」と思わず黙ってしまったんです。

インスタといえばハッシュタグが大事というのは聞いたことがある方も多いかも知れませんが、
実はそれはかなり昔の話。おそらく4年近く前の話ではないでしょうか。
SNSは流行りすたりのスピードがとても速く、1ヶ月もあれば流行っていたものが「懐かしい」となるスピード感。
では、現在ハッシュタグ活用はインスタの運用にどのくらの重要度なのでしょうか?
私の感覚では「あってもなくてもいい」ぐらいにまで重要度は下がっています。
実際、ハッシュタグをつけずに投稿するSNSマーケターの方もいらっしゃいます。

では、今まで重要だったハッシュタグがなぜそこまで大事じゃなくなってのか説明しますね。

目次

リールの登場が「検索」の定義を変えた

ハッシュタグは検察ツール

ハッシュタグの重要度が下がった大きな要因として「ショート動画(インスタリール)」があります。
ショート動画が登場するまでは、インスタは検索によって届けたい層とサービス提供側はつながっていました。

例えば、横浜のカフェオーナーだとすると、「#おしゃれカフェ #横浜カフェ #横浜スイーツ」などのハッシュタグをつけて素敵な写真を投稿すると、ユーザーは検索窓からハッシュタグつながりで投稿を見つけ、「このカフェ、素敵!」となって来客に繋がっていました。

ショート動画が登場し、検索自体が激減

ところが、そこにTikTokの登場とともにショート動画が一気にSNSの主役を奪っていきます。インスタもすぐにリール機能を追加しました。

ショート動画の何がすごいかというと、ユーザーは検索することなく、自分が気になることや好きなジャンルの動画がアルゴリズムによって勝手に届くようになったのです。すなわち、検索するのではなく、届けられる情報を「好き、嫌い、興味ない、いいね、行ってみよう」と受け身でいられるようになりました。

そこで、検索やハッシュタグ機能は今までの役割を果たせなくなってしまったのです。では、いまのハッシュタグはどのような機能を持っているのでしょうか?

本屋さんの分類と同じ

ショート動画の登場により、アルゴリズムが「この動画は横浜によくいくこのアカウントに届けよう」「これはおしゃれカフェの投稿だからカフェ好きのあのアカウントに届けよう」と振り分けてくれるようになりました。

ハッシュタグはその時に「この投稿はカフェです」「このリールはサロン情報です」という感じで、ジャンルが分かる役割を担っています。そう、本屋さんの分類と同じなんです。

いまのSNS運用では「アルゴリズムにいかに認識してもらって、適切なユーザーに届けてもらうか」が何よりも大事になります。アルゴリズムに「この投稿は良い投稿だ」と判断してもらえればどんどん拡散してもらえますし、何かの原因で「これは拡散してはいけないアカウント」と判断されてしまうち、外部露出が全くないアカウントになってしまいます。

ハッシュタグの重要性が下がったというより役割が変わったのです。こう書いている私の記事ですら、来週には「そんなことはもう古い」となる可能性が十分にあります。大切なことは、きちんと情報を取ること。自分たちで難しい場合は信頼できるデジタルマーケティングの知識を持つパートナーを確保するということです。

見出し6のデザイン
目次